VRSシリーズは、技術的には一般的な高級スピーカーと同じ技術を用いていますが、幾つかはVRSシリーズならではの設計思想に基づいています。
1.椅子全体をサブウーファーの筐体として設計。
単にサブウーファーを椅子の中に入れたというのではなく、椅子全体がサブウーファーとして設計され、その中に人がいるという構造となっています。 この為、VRS-W1は20Hz, VRS-1ではなんと16Hzまでカバーするという、通常のハイファイスピーカーでは不可能な、驚異的な重低音を再生する事が出来ます。 しかもこの重低音は椅子の中だけで、通常なら防音・遮音の難しい重低音が椅子の外では小さな音となってしまいます。
2.振動板に直接ボイスコイルを巻いた、ボビンレスの特殊ツイーターを使用。
通常のツイーターはボイスコイルボビンにボイスコイルを巻き、それを振動板に接着しています。しかしVRSシリーズに使用しているツイーターは振動板がボイスコイルと一体構造となっていて、そこに直接ボイスコイルを巻いています。 この為、接着部分で振動のロスが生じる事が無く、ダイレクトにボイスコイルに生じた力が振動板に伝わります。 40KHz以上まで再生できるとされるツイーターの多くは周波数特性上40KHz以上まで再生するものの、実際は振動板が分割振動をしながら再生しています。しかし、VRSシリーズのツイーターの振動板は40KHz以上までボイスコイルの振動がそのまま振動板に伝わり、分割振動することなく綺麗なピストンモーションで動きます。この為非常に自然ですっきりとした、耳にやさしい高音となっています。
3.スピーカーから耳までの距離が近いニアフィールド構成と、外部の音を遮断し内部の反射音を抑えたチェア構造。
どんなに静かな部屋でも暗騒音というノイズレベルがあり、それより小さな音は暗騒音に消されてしまいます。 しかし、外部の音を遮断し内部の反射音を抑えたチェアはチェア内の暗騒音レベルが外部より-20dBほど低くなります。この為、静かなチェア内では小さな音まで良く聞き取れます。 さらに各スピーカーユニットから耳までの距離がわずか約30cm~50cmと非常に近いニアフィールドで、さらに反射音も少ない為、各スピーカーから出た音は非常に生々しく、サラウンド再生でも定位の良い音となります。
4.ニアフィールドに適したスピーカーユニット設計
ニアフィールドのおかげでそれほどスピーカーの感度を気にしなくとも十分な音量が得られるため、各ユニットはしっかりした振動板と強力なマグネットにより、小さな音から大きな音まで音に歪が少ない広いダイナミックレンジを優先したユニット設計をしています。