1974年 日本画 364 × 515 mm
私がまだ学生だった20才の時の作品で、竹内栖鳳の ”班猫” に感動して書いた作品です。
古い作品で保管も悪かったのか、胡粉を使用した白にしみが出ているのは許してください。
当時、日大の美術同好会に入っていましたが、まじめに絵を描いている人はほとんどいなく、隣の中大の美術部の人たちと一緒にお金を出し合ってモデルを頼みクロッキーを描くくらいで、それも絵の勉強というより女性の裸を見るのが目的のようなものでした。
普段は飲み会が主で、冬にはほとんどスキー部になります。
それでも年に1度、日比谷公園内の市政ギャラリーで美術同好会の先輩方も一緒に展示会を行いました。
その為に日本画入門の本を買い、道具を揃え、膠をとく所から初め、書き上げた唯一の日本画作品です。
翌年は出品する作品も無かったので、即興でキャンバスの上に新しい絵具をチューブから直接出し、最後は出し切ったチューブをそのままキャンバス上に置き “どのくらい出るのかな” と題名を付けてテーブルの上に平置きしました。
展示会が終わって作品を見ると、チューブから出た、まだ乾いていない絵具に指の跡が付き、キャンバスの余白にはその指をこすりつけた跡が模様のように残っていたことを思い出しました。





